たま川より

山梨から東京湾まで流れる多摩川が大好き。いろんな川のこと、水のことを綴ります。

温泉の湯量が減っているというニュース

今朝NHKのニュースで、大分の温泉で湯量制限をしなければならない事態なのだと言っていた。出かける準備をしていた手が止まり、顔を画面に向けて続きのニュースに集中した。全体のニュースは数分だったのかな。今思うと、内容については薄ぼんやりとしている。

あとで早速ネットで調べてみた。

昨年4月、NHK大分放送局の「フカイロ」という番組で、「温泉が危ない!?」というタイトルで、このことが発信されていた。11月にはクローズアップ現代で取り上げられている。その要旨を箇条書きで書き出してみる。

 

・国内各地で湯量の減少や湯温の低下がみられ、22年5月青森県八戸市はちのへ温泉「まるとも」は湯量の減少により閉業。40年の歴史に幕を閉じた。

大分県別府市の天満温泉は、16年前に自噴が止まってから機械で汲み上げている。2年くらい前から、湯量が減少したことでそれまで食べ物をゆでるのに使用していたのをやめ、入浴利用のみとした。

・原因は、温泉地の開発と温泉入浴施設開設が促進され、その数が過剰となった。

・対応として、掘削数を制限する自治体もあるが、全国一律の規制はまだない。

・課題は、対策を検討するのに現状の把握が必要だが、自治体の人員が足りず調査が追いつかないことと、研究機関が少ないこと。

・温泉には100年を超える年月をかけて染み込んでいく地下水が必要で、それらは限りある資源であることを認識し、地域で共同で守る意識を持つ必要がある。

 

これらのことは、中央温泉研究所と温泉科学の研究者である京都大学 大沢信二教授の研究結果によるものとのこと。大沢信二教授は大分県京都大学の施設で研究している。

 

温泉は好きだ。露天は格別だし日本人で良かったと思う。

日帰り温泉入浴施設が増えて、街中にもあって利用したこともあるけれど

「どこでも入れる温泉」である必要はないのだろうと思う。